派遣社員で働いている人の話を聞くと、ちょくちょく出てくるのが「今の仕事、時給に見あってない!」という愚痴。
「時給に見合ってない」とはどんな事なのでしょう。
今回は、私の経験談を踏まえて書いてみたいと思います。
時給には相場がある
長い間「派遣社員」をしてきてわかったのは、時給には相場があるという事。
社会情勢にもよりますが、だいたい業界や業種によって似たり寄ったりの時給額です。
もちろん、専門的にやってきた事務職だけしかしりませんが、◯◯業務だったらだいたいいくらという感じはあります。
派遣会社によって異なる時給
また、全く同じ案件にもかかわらず、派遣会社によって時給が異なっている場合もあります。
これは私が実際にに経験した事なのですが、会社名、部署、仕事の内容が全く同じ案件を、2つの派遣会社から紹介された事がありました。
そして、提示された時給の差額は100円。
(当たり前ですが、高い方の派遣会社からの紹介を選びました)
この時給の差というのは、派遣会社によってマージンが異なるからです。
また最近では、同一労働同一賃金により交通費は別途支給という派遣会社もありますが、いまだに「時給に込み」という派遣会社もあります。
全く同じ案件なのに、派遣会社によって時給が異なる場合は、その差額がどういったものなのかをしっかり調べた方が良いですね。
時給に見合わないとは
ここから本題です。
時給に見合わないとは一体どういう事なのでしょう。
早い話が、自分がやっている業務の内容が、相場の時給と見合っていないという事です。
これも私の経験談なのですが、ごく一般的なOA事務の仕事をしていた頃・・・。
上長から、今後Accessを使ったデータ管理をしたいから、ちょっとAccessやってみてと勧められ、少し手が空いていた事もあり、もらった参考書で勉強していました。
そのうちどんどんAccessができるようになり、最終的にはVBAというシステム構築までできるようになってしまいました。
ごく一般的なOA事務だけなら、もらっていた時給額は相場範囲内だったのですが、Access中級以上のスキルがあれば、相場時給はもっと高いのです。
もちろん、スキルを身につけて実際に業務支援もできているしと、派遣会社を通して時給アップの交渉をしましたが、上げてもらう事はできませんでした。
同じような業務をしている派遣さんにはできない範囲の仕事をしているのに、おそらく時給は大して違わないはず・・・
そう思うと、なんだか自分は損しているような気分になりました。
当時、かなり愚痴ってましたね(笑)
結構荒れたわよ!
経験に勝るものはない
文句を言いながらもその仕事を辞めなかったのは、Accessを使った仕事が楽しかったからです(笑)
自分に向いていたんでしょうね、きっと。
だから、どんどん上達していったし、そのおかげで業務の幅も広がりました。
社員さんからの信頼も更に厚くなり、他の派遣さんはやっていない分野までやらせてもらったりしました。
確かに「お金」として換金はされませんでしたが、ここで得られた経験や苦労は、後の自分に大いに役立ちました。
もしこの時、時給に見合わない業務なのでと断っていたら・・・。
Accessのスキルも身につける事もなく、高時給の案件に応募する事もできませんでした。
今、フリーとなった身として感じるのは、実績を作るってすごく大変だという事です。
実績とは、つまり「経験」です。
経験に勝るものはないと、本当に感じます。
宇宙貯金をする
経験につながる話ですが、時給に見合わないなぁ・・・と思った時にしていた事があります。
それが「宇宙貯金」です。
は?なにそれ?と思うかもしれません。
私もはっきり覚えていないのですが、何かの本で読んだ気がします(笑)
これは、経験を貯金しておく思考です。
スピリチュアル的になってしまうのですが、まさに今はお金に換金されないけど、この経験を宇宙の口座に貯金しておこう!みたいなイメージです(笑)
その口座に貯まった金額は、いつか自分の元へちゃんと戻ってくる。
なので「うぅぅ・・・なんでこんな低い時給でここまで仕事しなくちゃいけないの!」と怒りが沸いた時は、「この差額分は宇宙に貯金しておこう」と考えるようにしました。
「よし、今日の分。チャリーン」と・・・(笑)
その後・・・Accessのスキルを活かした高時給の仕事もする事ができました。
一度経験した事は、実績としてずっと残ります。
今、時給に見合ってないなと感じている人も、この経験は必ず活かされる時がきます。
大丈夫です。
宇宙口座にちゃんと貯金されてますから!
ただし、例外があります。
契約書に記載されていない業務はしてはいけません。
ですので、派遣先からあれやってこれやってと言われ、そんな業務聞いてない!と感じた時は、即答せずにきちんと派遣会社にも確認をとってもらいましょう。
私もこれで、契約書に追加記載してもらった事があります。
少しでもお役に立てたら幸いです。
では、また。
コメント