こんばんは
ふくここです。
派遣社員歴10年のふくここから見た、派遣社員の存在観を、今日は軽く歴史を踏まえてお話しますね。
そもそも、派遣社員って何のために存在しているのでしょう?
私が派遣社員になった頃に、よく耳にした「3年ルール」。
まずはこの「3年ルール」について。
バブルがはじけ、超不景気になった昭和末期。
企業は「正社員」を採用できる余裕がありませんでした。
なぜなら、社員を1名雇うとすると、社会保険、労災保険、厚生年金保険などの、
いわゆる「人件費」の負担があります。
仮に年収400万とすると、1名雇うのにかかる保険料の年間負担は440万程度。
そのため、不景気の時は、この「人件費」をいかに減らすかが、企業にとっては重要な課題となります。
(今もあまり変らないと思いますが・・・)
そんな時に雇うのが、アルバイトやパートと言った非正規雇用者。
特別なスキルを要さない業務などを任せる事ができる上、給与は「経費」として計上できるため、大幅なコスト削減となります。
そんな社会的背景より、正社員が採用出来ない場合、仮のポストとしてアウトソーシングを行う。
つまり「派遣社員」を雇うのです。
ただし、元々は正社員に任せる業務を「一時的に」お願いするため、その目安が3年と決められていました。
そして、その3年内に、正社員を雇う事ができなければ、現ポストに就いている人材(派遣社員)を正規雇用する事とされていました。
ですので、過去の派遣社員達は、
「3年派遣社員で働ければ正社員として雇ってもらえる」という状況だったのです。
これも、時と場合と運で、実際にどうなるかは分かりません。
なぜなら、3年経っても正社員として雇える余裕がない企業であれば、3年後に派遣社員すら雇えなくなるからです。
さらに悪質となると、3年間働いた派遣社員の契約を終え、別の派遣社員に新たに3年お願いする・・・という企業も出始めた訳です。
そして、長引く不景気の中、この「派遣社員」という雇用が、どんどん加速して行き、いつの間にか「3年ルール」も無視される傾向となって来ました。
「3年ルール」が無視されると言う事は、誰でも簡単に「派遣社員」として働く事が出来るという事でもあります。
それはなぜか・・・
私が初めて派遣会社に登録した時の事を説明すれば、一目瞭然だと思います。
次回は、この時の事を書いてみたいと思います。
では、また。
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